汗やニオイの悩みは誰でも共通ですが、ワキガの悩みは限られた方にしか分かりません。市販のデオドラント商品はドラッグストアをはじめ、身近な場所でもたくさん取り扱われていますが、ワキガ専用の商品を店頭で見ることはほとんどないと思います。それだけワキガは少数派なのでしょうか?
ここでは、ワキガの人口とワキガになってしまう原因に迫ってみたいと思います。

ワキガの人口はどれくらい?

ワキガであることを自覚していない方が多かったり、ワキガであることをカミングアウトしていない方が多いこともあってか、正確な数字は専門家でも分らないようですが、日本人のワキガ人口は10~15%といわれています。単純に考えても、10人に1人の割り合いでワキガ体質だということになりますよね。しかし、これも大まかな数字でしかなく、日本人も50%はワキガだという説もあれば、ワキガ率は3~4%という説もあるんです。

 

ここでは最も一般的な10~15%説を採用しますが、10人1人という数字は多く感じるでしょうか?

 

普段生活していて「この人ワキガだな」と感じることはそれほど多くないと思います。もちろんワキガの方であっても、ニオイケアを徹底している方も多いですし、軽度のワキガであれば周囲が気づかないということもあるでしょう。ワキガ以外の体臭や加齢臭の方がきつく感じるということもありますよね。ですが、日本人のワキガ率は世界的に見ても非常に低いため、ワキガが特別視されてしまうことも少なくありません。

 

世界に目を向けみると、ワキガはごく当たり前のことでむしろ日本のワキガ人口の低さが特別といえます。人種によるワキガ人口の統計がありますが、黒人のワキガ率は100%、欧米人のワキガ率は80%前後。日本・韓国・中国のワキガ率が最も低く、日本人は10~15%ですが、中国・韓国は3~7%という驚くべき低さになります。

 

人種によるワキガ人口は、黒色人種>白色人種>>>>>>黄色人種。になります。

 

本来、人はワキガであることが当たり前だったようですが、少しずつ変化してゆくことでこういった差が生まれたようです。アジア人のワキガ率の低さはむしろ突然変異的なもので、諸外国ではワキガは特別なものではなく通常の体臭と同じ考え方になります。ただし、ワキガが当たり前だからこそデオドラントの習慣は根付いていますし、体臭を消すために生まれたのが香水文化ともいえるわけですね。

ワキガは遺伝によるもの!

世界的に見ても日本人のワキガ率はとても低いですが、ワキガ人口が少ないからこそワキガに対する知識が浅いともいえると思います。年配者のなかには、未だにワキガはうつると思い込んでいる方も少なくなく、ワキガの方が着た服を借りたり、脇に触った手で触れられるとワキガになる。と信じている方もいます。ワキガは病気ではなく体質ですし、もちろん人から人にうつることもありません。こういった誤解や間違った認識をなくしていくことも重要な課題のひとつでしょう。

 

ワキガは100%遺伝によるもので、家族や身内にワキガの方がいなければまずワキガになる可能性はありません。ワキガの原因はアポクリン腺の数や大きさ、活発さですが、このアポクリン腺は遺伝によって決定します。ワキガは優性遺伝のため、両親のどちらかがワキガの場合は50~70%の確率で子どももワキガになりますし、両親ともにワキガの場合は80%以上の確率でワキガが遺伝するといわれています。

 

仮に、両親ともにワキガではないのに自分はワキガになってしまったという方は、祖父母や叔父叔母といった血縁者にワキガの方がいないかを調べてみるといいかもしれません。隔世遺伝でワキガを発症したという方は決して少なくないんです。

 

ワキガは生まれたときに決まってしまっている体質です。これを変えることは難しいですし、上手くつきあっていくしかないというのが現状だと思います。日本では特別視されやすいものかもしれませんが、海外ではごく当たり前。正しいニオイケアをすれば、そこまで深く思い悩むものでもないのかもしれませんね。

ワキガのニオイの強さとは?

ワキガになるかならないかは遺伝で決まってしまいますが、ワキガの程度にも個人差がありますよね。ごく軽いワキガの方もいれば、強いワキガ臭のする方もいます。ワキガと認識されないワキガ体質の方もいるのに、このニオイの差はどこで決まるのでしょうか?

 

前述したとおり、ワキガはアポクリン腺の働きによって決まるものです。ワキガ体質でない方にもアポクリン腺は存在することが多いですが、ほとんど機能していないといえます。一方、ワキガ体質の方は、アポクリン腺の数が多い・大きさが大きい・働きが活発。という特徴があります。

 

軽度のワキガの方と重度のワキガの方では、アポクリン腺の数や大きさ、活発さが異なるといえるでしょう。重度のワキガの場合、アポクリン腺を取り除く外科手術が必要になることもありますが、4mmほどの塊がつながっている方もいるのだとか。ワキガの程度によって、アポクリン腺の大きさや数は違いますし、有効なケアの方法も違ってくるでしょう。

 

では、ワキガの強さを変えることはできないのでしょうか?日本人のワキガ人口は現在でも少ないですが、昔の日本人は更にワキガ率が低かったといわれています。